2021.03.05 up

暦のおはなし

啓蟄(けいちつ)

朝晩はまだ布団から出るのがつらい寒さが続きますが、日中は暖かくポカポカした陽気の日も。旬の山菜であるうどやわらびなどがスーパーに並び始め、いよいよ春を身近に感じるようになってきました。

二十四節気のひとつ、啓蟄とはどのような季節なのでしょうか。

 

啓蟄(けいちつ) 3月6日頃

啓蟄とは暖かくなって土の中で縮こまって冬ごもりしていた虫(蟄)が、穴を開(啓)いて動き出すころ。それほど遠くはない春の雰囲気が感じられる春の季語としても啓蟄は親しまれています。

啓蟄が終わると春分の日。

一雨ごとに暖かくなり、春の到来も本格的になっていきます。

 

 

*   *   *

 

 

七十二候

 

初候 蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく) 

3月5日~3月9日頃
土の中で冬ごもりをしていた生きものたちが出てくる。

 

次候 桃始笑(ももはじめてさく) 

3月10日~3月14日頃
桃の花が咲き始める。花が咲くことを「笑う」と表現した。

桃始笑

 

末候 菜虫化蝶(なむしちょうとなる) 

3月15日~3月19日頃
青虫が羽化して紋白蝶になり飛び交う。

 

 

旬の食材

菜の花

栄養価も高く、見た目も美しい菜の花の旬は1月~3月。

定番は「菜の花のからし和え」。特有のほろ苦い風味は春の訪れを感じさせます。そのほかにも天ぷらやお吸い物、パスタなどにも合う旬の食材です。ひな祭りのちらし寿司に添えると春の彩りを演出できますね。

 

菜の花(おひたし)

 

 

季節の行事

社日(しゃにち)

社日とは雑節のひとつでその土地の守護神である「産土神(うぶすながみ)」を祀る日。春の社日は「春社(はるしゃ・しゅんしゃ)」と呼び、五穀の種子を供え豊作を祈ります。農作業を行う人々にとっては、大事な節目として古くから存在しています。

 

秋の豊作を祈ろう『社日』

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季節のもの

菰はずし

害虫であるマツカレハなどから守るために、松の幹に藁(わら)でできた菰(こも)を巻きつけることを菰巻きといいます。その菰を春になって取り外すことを「菰はずし」と呼んでいます。江戸時代から伝わる害虫駆除の方法で、菰の中で越冬した害虫を啓蟄の頃に焼却して駆除します。春を迎えるこの時期の風物詩となっています。

 

菰巻き(啓蟄)

 

*   *   *

 

昼間も長くなって、だんだんと暖かくなってきたね。虫たちに負けないように、元気に身体をうごかしてみよう!

めくろう店長

 

春分

 

 

*   *   *

 

 

『二十四節気(にじゅうしせっき)』 とは・・・
暦の上での日付とは別に、太陽の動きをもとに1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、それぞれをさらに6つに分けて24の季節に区切ったものを『二十四節気』といいます。それは、日本の自然を表現するような言葉が並んでいて、現在でも季節の節目などを示す言葉として使われています。

詳しくはこちらから

 意外と知らないカレンダーのあれこれ 教えて!めくろう君(二十四節気について)

 

 

この他にも馴染み深い「夏至」や「冬至」など、全部で24の言葉があります。なにげなくカレンダーなどで見ていたものも、意味を知ることで暮らしの中でより季節を味わうことができます。『二十四節気』を知って、日本の季節の移ろいを楽しんでみてください。

 

二十四節気と七十二候[2022年版]

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色彩暦(二十四節気入)

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四季の移り変わりと共にある二十四節気、方位や時間、日々の吉凶を示す六曜など、日本の暦は365日、1日1日がそれぞれの意味を持っています。1日の大切さと四季折々の暮らしの節目を、暦の中で感じてください。12ヵ月のイメージを12色で伝える、使いやすいカレンダーです。

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