2021.09.10 up

[今月のRemind 9月編] 秋バテを感じたら早めに対策を。自律神経のバランスに注目!

夏バテならぬ、秋バテという言葉をご存知ですか?

 

夏から秋にかけてのこの時期は、気温の差が大きく身体への負担も大きい季節。夏の疲れも相まって体がバテてしまい、体調不良を起こしてしまう人が多くいます。

そんな秋バテには自律神経が大きく関わっており、自律神経のバランスを整えることが何よりも大切。

秋バテかな?と思ったら試してみたい、そんな自律神経の整え方について、詳しくご紹介します。

 

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2021.09.01 up

朝夜はずいぶん涼しくなり、トンボを見かけたり空の色の変化を感じたりと、少しずつ秋の気配を感じるようになりました。夏が終わ…

朝夜はずいぶん涼しくなり、トンボを見かけたり空の色の変化を感じたりと、少しずつ秋の気配を感じるようになりました。夏が終わ…

 

 

秋バテってどういうもの?

夏の暑さや湿度の高さから起こる「夏バテ」はおなじみですが、「秋バテ」とは具体的にどういったものなのでしょう?

 

連日30度を超える真夏日が続いていた8月が過ぎ、涼しくなってかなり過ごしやすくなった今の時期。一見快適に過ごせそうなイメージですが、身体のだるさや食欲不振といった不調を夏から引きずっていたり、この時期に新たに不調が現れたりすることを「秋バテ」といいます。

 

涼しくなってきたとは言え、季節の変わり目であるこの時期は気温が安定せず、寒暖の差が激しい時期。突然真夏のような暑さが戻ってくることもあります。そんな気温、湿度、気圧の変化に身体がついていけず、夏の疲れも相まって様々な不調がでてしまうのです。

また、夏の間の、身体を冷やしてしまう生活習慣による「冷え」も原因の一つです。

 

  • 食欲不振
  • 常に疲労感がある
  • からだがだるい
  • 下痢・便秘
  • 頭痛
  • よく眠れない

 

具体的には以上のような症状があげられます。当てはまるものがあったら、もしかしたらそれは秋バテかもしれません。

 

 

 

キーワードは「自律神経」

暑さにより体力が奪われ、冷たいものの取りすぎで胃腸が弱ってしまうのが典型的な夏バテであるのに対し、秋バテはちょっと違います。そのキーワードになるのが「自律神経」。

 

自律神経とは、手足のように自分の意思で動かす神経ではなく、自分の意思とは無関係に働く神経です。血流や内臓の働きは、私たちが頭でコントロールできるものではありません。それを司っているのが自律神経です。

 

人間の身体は、どんなに外気が暑くても、汗をかくことで大体37度弱に保たれるようになっています。これも自律神経の働きによるもので、自律神経には、アクセルのように心や身体を活発にする交感神経、ブレーキのように心と身体をリラックス状態にする副交感神経の2つの種類があります。外部からの刺激に対して、交感神経と副交感神経という2つの神経がバランスよく働くことで、人は安定したコンディションを保っています。

 

しかし気温や気圧の差が激しいと、自律神経のバランスが乱れ、それが様々な不調を引き起こします。また、気温のような外部要因だけでなく、生活習慣といった自分に起因する要因でも、自律神経は乱れがちに。乱れた自律神経は、血流の悪化や内臓機能の低下を招き、それらに伴い様々な不調が見られるようになります。

 

夏の間、冷たいものばかり食べていたり、食欲が落ちて栄養不足だったり、エアコンの効いた環境に慣れすぎてしまったり…そんな生活習慣も自律神経が乱れる原因です。夏から秋への季節の変わり目は、気候的にも生活習慣的にも自律神経が乱れやすく、秋バテになりやすいということですね。

 

もしかして秋バテかな?と思ったら、自律神経のバランスを整える習慣を意識してみましょう!

 

 

 

自律神経を整えるために カラダ編

 

質の良い睡眠

質の良い十分な睡眠は、自律神経を整えるために欠かせません。就寝の30分前はスマートフォンの利用は控えて、リラックスした状態で眠りにつきましょう。スマートフォンの利用は、ブルーライトの刺激で交感神経が高まってしまい安眠できませんし、SNSなどによる様々な情報は心を乱す元になります。

 

眠る時には、アロマなどの香りでリラックスしながら眠りにつけるとなお良いですね。特にリラックス効果があるとされているのはラベンダー。アロマオイルや香り付きのボディクリームなどで手軽に取り入れてみましょう。ストレス緩和にもなります。

 

パジャマは締め付けによるストレスを感じないゆったりしたもので、リラックスできる環境を整えて。肌触りなども、自分好みの気持ちよさを感じられるものにすると良いでしょう。

朝起きたらそのまま布団の中で軽くストレッチ。血流が促進され、腸を刺激し、腸の機能を高めてくれます。

 

 

適度な運動

ハードな運動習慣は無理でも、適度な運動は毎日取り入れたいもの。テレワークなどで外出の機会も減り、一日中デスクワークとなると、血流が滞り、自律神経も乱れやすくなります。汗をかく機会を増やすことで、鈍ってしまった自律神経を鍛えましょう。

 

いきなりハードなことをしなくても、まずはエスカレーターをやめて階段にする、一駅分歩く、などの簡単な運動を習慣にするだけでも十分です。それらが習慣にできたら、ぜひ1日30分程度のウォーキングにチャレンジしましょう。

 

家で過ごすことが多い人は、家事の際に体を大きく動かすことを意識するだけでも違います。テレワークの方は、仕事が一区切りついたところでスクワットを取り入れてみましょう。呼吸を意識しながらゆっくりと10回行うだけでも、自律神経が整い、頭も働きやすくなります。

 

 

体を温める食事

胃腸が弱っている時には温かい料理や飲み物を。胃腸の血流を促進し、副交感神経を活性化して自律神経のバランスを整えてくれますし、気分もほっと落ち着きます。まずは手軽にお味噌汁やスープなどを食事に取り入れるようにしましょう。旬の食材を取り入れることも免疫力アップに効果的。秋の味覚のさつまいもを使ったスープなど、ほっこりと落ち着けていいですね。

 

早食いはNG。よく噛んでゆっくり味わうだけでも、副交感神経の働きが高まります。また、夕食は就寝の3時間前には終わらせて、体をゆっくりとお休みモードへ。睡眠の質もよくなります。

 

 

ぬるめのお風呂にゆっくり浸かる

入浴は自律神経を整えるために非常に大切です。入浴によって身体を芯から温めることで、交感神経から副交感神経へスムーズにスイッチでき、睡眠の質もよくなります。
血流がよくなる39〜40度のぬるめのお湯に15分程度ゆっくりとつかりましょう。42度以上の熱いお湯では、交感神経が急激に上がり、自律神経のバランスが乱れてしまいます。

 

 

 

自律神経を整えるために ココロ編

ストレス社会の現代、心に疲れが溜まっている人も多いでしょう。ストレスは自律神経を乱す元になります。秋バテとストレスは直接的には関係ないかもしれませんが、自律神経を整えるためには、ストレスは切っても切り離せません。
日々のストレスを溜めないよう、少しでも意識してみたいポイントをご紹介します。

 

 

ココロの疲れを溜めない

(1)

心が乱されている時こそ、意識してゆっくり丁寧に話してみましょう。心に余裕が生まれ、感情をコントロールできるようになります。焦ることは、自律神経のバランスには禁物です。

 

(2)

なるべく笑顔を心がけましょう。口角を上げることで顔の筋肉がほぐれ、血流が改善されリラックスできます。笑顔は免疫力アップの効果もあるとの研究結果も。心から笑うことが難しくても、口角あげるだけでも自律神経改善のきっかけになります。反対に「怒る」ということは自律神経にはとても悪影響。怒ってしまいたくなる場面でも「怒りは自律神経に悪い」と思い出してください。

 

(3)

嫌なこととは距離をとるということも大切です。自分の気持ちを大切に、嫌なことは無理してしない。そんな態度を意識していきましょう。

 

(4)

忙しさによる焦りや無駄な迷いなどは自律神経を乱す元です。忙しい時こそ、一度少しボーッとする時間を作りましょう。あれもこれもやらなきゃと焦りのある状態を無にして、一度リセットすることで、次のパフォーマンスが上がり、ストレスも緩和されます。

 

 

取り入れたい、ココロを穏やかにする習慣

(1)

モーニングルーティンがSNSなどで大きく取り上げられた時がありました。日々同じことを繰り返すことで、無駄な迷いがなくなり、気持ちが安定するようになります。毎日一定のリズムができることで自律神経も整いやすくなるので、ぜひ取り入れてみたいですね。

 

(2)

寝る前に3行日記を付けてみたり、湧き上がる感情を紙に書き出してみたりと、自分を客観視して自分の気持ちにゆっくり向き合ってみることも大切です。朝、一日のtodoを紙に書き出してみるのもいいですね。心に余裕ができると心身ともに落ち着き、自律神経も整いやすくなります。

 

(3)

お部屋は散らかっていませんか?部屋の掃除、整理整頓、断捨離も自律神経のバランスには大切です。何かを探すという行為や迷いなど、選択にはストレスが伴います。シンプルにすっきりさせておけば、それらのストレスも減らせますので、意識して自律神経を乱さない環境を作ることも大切です。

 

 

 

以上、秋バテを感じたら試したい、自律神経を整えるコツをご紹介しました。

 

秋は行楽シーズン。楽しみな予定がたくさん控えている方も多いのではないでしょうか。せっかくの楽しみ満載の秋をめいっぱい楽しむためにも、秋バテしている場合ではありません。気温の変化には衣類の調整などで対応するしかありませんが、生活習慣で自律神経のバランスを整えることは、季節の変わり目だけに限らずこの先も元気に過ごすためにとても大切です。

秋バテ対策に、そしてこの先も元気に過ごすために、できることから取り入れてみてくださいね。

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