お吸い物や鍋物、茶碗蒸しや丼の具などによく使われる三つ葉。料理のメインというよりは名脇役といったところでしょうか。すがすがしい香りが特徴の香味野菜で、和風ハーブとも呼ばれています。日本では江戸時代から食用に栽培されており、数少ない日本原産の野菜のひとつです。

 

三つ葉の旬は、３月から４月。動脈硬化の予防などに効果のあるβ-カロテン、塩分を排出してくれ高血圧に効果のあるカリウムが豊富に含まれており、クリプトテーネンやミツバエンといった香り成分は、消化を促し食欲を高め、神経を安定させてくれる効果があります。女性に嬉しい鉄分も豊富なので、ぜひ積極的に食卓に摂り入れたいですね。

 

といっても、添え物にすることが多いので余らせてしまうこともあるのではないでしょうか。そんな時は、爽やかな香りが春にぴったりの「三つ葉のジェノベーゼソース」にして味わってみてはいかかでしょう。

 

 

3月のカレンダーはこちら。

 

 

作ってみよう！「三つ葉のジェノベーゼソース」

 

材料

三つ葉　1束

松の実　大さじ2

にんにく　1片

オリーブオイル　60g

パルメザンチーズ　大さじ3

塩　小さじ1/4

胡椒　適量

 

作り方

（１）松の実をフライパンで軽く煎ります。

 

 

（2）三つ葉を2〜3cmの長さに切ります。

 

（３）（１）と（２）、残りの材料をすべてフードプロセッサー容器に入れ、ソース状になるまで攪拌して完成です。

 

 

（レシピ出典）福楽 2018年春号Vol.74　http://fukui-fukuraku.com/
（レシピ提供）嶋崎さおりさん

 

 

お気に入りの食べ方を見つけよう！

バジルよりも癖が少なく食べやすい「三つ葉のジェノベーゼソース」。定番のパスタソースのほか、パンやクラッカーに塗ったり、ピザソースにしても。また、鶏肉や白身魚のソテーにかけたり、アボカドやじゃがいもなどと和えてサラダにして味わうのもいいですね。

アイデア次第で食べ方は無限に広がりそうです。いろんな味わい方を試してみて、お気に入りの食べ方を見つけてみてください。

 

 

忙しい毎日の中でも、常備菜なら簡単に旬の味覚を食卓に取り入れられます。食卓から季節を感じる、そんな風に暮らしを楽しんでいきたいですね。