2022.04.21 up

季節を感じる外遊び。春の草花を探しに行こう![親子のための今月のRemind]

4月の二十四節気の一つ「清明」(2022年は4月5日から19日)は、万物がみな春になり、清らかな明るさに生き生きと輝き出す頃。

節気は次の「穀雨」へと進んでも、まだまだ草花のカラフルさが景色を彩る、春らしい時期ですね。
公園や野原だけでなくアスファルトの隙間からも様々な草花が生命力を輝かせていて、いつものお散歩もより楽しめる時期ではないでしょうか。

 

外に出れば、春のぽかぽか陽気になんだか気分も上がります。

五感を使う自然との触れ合いは外遊びの醍醐味。お散歩がてら、子どもたちと一緒に春の草花を探しに出かけてみませんか?

 

 

 

 

春の草花を探しにいこう!

 

春の草花を探しに行こう

 

4月半ば。早速、6歳児と河川敷へ。

普段はあまり意識することはない道路脇に目をやりながら、いつものお散歩コースを進みます。

 

どんな草花を見つけられるかな?

 

 

 

菜の花

まず目に入ったのは、堤防脇を覆い尽くすような見事な「菜の花」。菜の花は、特定の一種の花を指すものではなく、アブラナ科アブラナ属の花の総称なのだそう。明るい黄色になんだか元気をもらえますね。

 

 

カラスノエンドウ

こちらはこの時期よく見かけるおなじみの野草「カラスノエンドウ」。濃いピンクの花が目立っていました。よく似た野草に「スズメノエンドウ」というのもあり、こちらは小さな薄紫の花が咲くのだそう。

 

 

カキドオシ

なんだか不思議な形をしたこちらは「カキドオシ」。得体の知れない生き物が口を開けて待っているようにも見え、子どもも「なにこれー!おもしろーい!」と騒いでいます。

花は唇のような形をした唇形花冠(しんけいかかん)で、下唇の紫の斑点は、昆虫を引き寄せるためのものなんだとか。

 

 

ヒメオドリコソウ

今回のお散歩中、本当に至るところで見かけた「ヒメオドリコソウ」。薄ピンクの小さな花が環状にならぶ様が、踊り子が並んで踊っているように見えることから姫踊り子草」と名がついたのだそう。

 

 

オランダミミナグサ

白い花が可憐なこちらは「オランダミミナグサ」。花弁の先が2つに裂けているのが特徴です。

 

 

スイバ

赤いつぶつぶが目をひくこちらは「スイバ」。スカンポともいいます。食べると酸っぱい味がするので「酸い葉」と名がついたそう。

 

 

ヨモギ

こちらは草餅などでも身近な「ヨモギ」。多くの薬効があるとされる薬草としても有名です。よもぎ団子にしていただいてもいいですね。

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2022.03.28 up

3月〜5月に旬を迎えるキク科の多年草、よもぎ。草餅や天ぷらでおなじみですよね。 よもぎ独特のあの香りも春を感じさせてくれ…

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オオオナモミ

ひっつき虫として有名な「オオオナモミ」も発見!

秋に花が咲くので春は枯れてしまっている状態ですが、子どもの頃実をくっつけて遊んだのを思い出します。トゲの先は鉤状になっており、動物の体に付着して種を運んでもらっているのだそう。

 

 

セイヨウタンポポ

春の草花の代名詞「タンポポ」。こちらは「セイヨウタンポポ」です。菜の花と同じで、「タンポポ」は特定の種類を指すのではなくキク科タンポポ属の総称。在来種のカントウタンポポや外来種のセイヨウタンポポなど多くの種類が存在します。

 

 

セイヨウタンポポ

綿毛の形がまん丸なのもセイヨウタンポポの特徴です。現在の日本で見られるタンポポのほとんどはセイヨウタンポポなのだそう。

 

 

コウゾリナ

タンポポに少し似た雰囲気のこちらは「コウゾリナ」。茎や葉に剛毛があり、触ると手が切れそうにザラザラしていることから「カミソリナ(剃刀菜)」といわれていたというのが名前の由来となっています。

 

 

ノゲシ

タンポポの綿毛と比べて小ぶりで、ぎっしりと毛が詰まっていてフワフワ柔らかそうなこちらは「ノゲシ」の綿毛。思わず触ってみたくなりますね。

 

 

オオイヌノフグリ

小さな青い花がかわいい「オオイヌノフグリ」。可憐な花が一面に広がる様はお散歩中も一際目を引いていました。「星の瞳」というロマンチックな別名もあります。

 

 

スギナ

こちらもよく見かける「スギナ」。スギナはツクシと同じ植物だとご存知でしたか?(スタッフは調べるまで知りませんでした!)

スギナは地下茎から地上へ出る胞子茎と栄養茎に分かれ、栄養茎をスギナ、春に出現する胞子茎をツクシと呼びます。ツクシが胞子を放出し枯れた後にスギナが生えるのだそう。

 

 

キュウリグサ

 

キュウリグサ

オオイヌノフグリよりも小さく可憐なこちらは「キュウリグサ」。花の大きさはわずか2mmほどです。淡い青色がとってもかわいく、見つけた時にはちょっぴり嬉しくなりました。

 

 

ペチコートスイセン

今回見つけた中である意味一番印象的だったこちらは「ナルキッスス・ブルボコディウム」。「ペチコートスイセン」とも言い、ラッパのような花の形が特徴的です。日本では園芸種なので、なぜこんな河川敷に咲いているのかは不明です…。

 

 

 

春の草花を探しに行こう

子どもは見たことのない草花に興味津々。草花の名前はわからなくても、散歩しながら探すだけでも楽しそう。

 

「こんなところにも花が咲いてるねー!」「面白い形をしてるね!」と親子でいろんな発見を楽しんだのでした。

 

 

 

 

さいごに

今回は春の草花をご紹介しました。

 

ほんの少し前まで色のない寂しい河川敷だったはずなのに、一気に色鮮やかな世界を作り出す植物の生命力の凄さを改めて感じ、春っていいなあ、なんてしみじみ思ってしまいました。図鑑などで調べることで、見たことはあるけれど名前は知らなかった身近な草花について知ることができたので、これからは子どもにも「これは◯◯だよ!」と教えてあげられそうです。

 

もうすぐゴールデンウィーク。季節は早くも初夏へと移ろい始めています。

残りわずかの春を感じに、草花探しに出かけてみませんか?

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