2021.06.06 up

[今月のRemind 6月編] 厄除けのおまじないにも。季節の花、アジサイを楽しもう

梅雨時期の代名詞でもあるアジサイ。6月になるとあちこちでアジサイがきれいに咲き誇ります。雨に濡れながらも鮮やかに咲く姿は美しく、全国各地のアジサイの名所も大賑わいですよね。

雨が続いて気分も沈みがちなこの時期だからこそ、季節の花を気軽に暮らしに取り入れて楽しんでみませんか?

 

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[今月のRemind] 6月のカレンダー

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[今月のRemind] 6月のカレンダー

2021.06.01 up

ジメジメした日が続いて憂鬱な6月になりました。祝日がない6月は、なおさら気分も少し下がり気味。大きなイベントも少ないです…

ジメジメした日が続いて憂鬱な6月になりました。祝日がない6月は、なおさら気分も少し下がり気味。大きなイベントも少ないです…

 

 

アジサイってどんな花?

アジサイってどんな花?

 

アジサイの色は七変化

アジサイは花色の変化が大きく、日ごとに微妙に変化していく様は七変化ともいわれています。酸性の土壌で青く、アルカリ性の土壌で赤く発色するといわれていますが、実際には土壌のアルミニウム量やその他の条件も複雑に関係し、単純にpHだけで決まるわけではないようです。白いアジサイは花の色を変化させる色素のアントシアニンを持たないので、白いまま楽しめます。

日本列島は縦に長いので、自生するアジサイには様々な地方性がありますが、日本は中性から弱酸性の土壌が多いので、地植えしたアジサイは青から紫になっていくことが多いようです。

 

 

続々増える新品種

日本に自生する日本種には14種、1亜種、6変種があり、私たちがよくイメージする一般的なアジサイはガクアジサイの品種になります。アジサイの原産地は日本ですが、世界中で愛され品種改良も盛んに行われており、現在の品種はなんと2000種以上ともいわれています。これからも魅力的な新品種が増えていくのは楽しみですね。

 

 

アジサイの歴史

アジサイの歴史は古く「万葉集」にもアジサイにまつわる歌が詠まれていますが、その数は少なく、花色がコロコロ変わるアジサイは「心変わり」に例えられてあまりいい印象ではなかったようです。江戸時代になると絵にもアジサイが多く描かれるようになりますが、椿や菊などと比較するとあまり人気はなく、戦後になって少しずつ人気の花となっていきました。アジサイのお寺が観光名所になるほど現在では人気の花ですが、日の目を見ない時期も長かったのですね。

 

ちなみに、アジサイといえばお寺のイメージが強いですが、寺院での植栽が広まったのは昭和25年ごろから。お寺の環境がアジサイの生育条件に合っていたことに加え、供花として使用するためや梅雨の時期の参拝者に楽しんでもらうため、というのが植栽が普及した理由と考えられています。

 

 

 

6月の6のつく日は「紫陽花のおまじない」

6月の6のつく日は「紫陽花のおまじない」

 

近年じわじわと人気が出ている「紫陽花のおまじない」。SNSでも6月になるとたびたび投稿を見かけます。

もともとアジサイには精霊が宿ると信じられ、古くから魔除けや厄除けに使用されてきました。一部地域では6月の6のつく日(6日、16日、26日)にアジサイを逆さにして軒下に吊るして厄除けをするという風習があり、それが近年はおまじないとして広まっているようです。

 

どこに吊るすのか、どんなご利益があるのかは地域によって諸説ありますが、玄関やキッチン、窓辺などに吊るすのが良さそうです。トイレに吊るすと婦人科系の病気にかかりにくくなるなどの説も。

 

花守りは、アジサイを半紙などで包み水引で束ねるだけと手軽にできますし、インテリアとしても楽しめますので、試してみてはいかがでしょう。

 

 

 

お家にアジサイを飾ってみよう

どんより暗い梅雨時期は、お花が少しあるだけでも家の中がパッと明るくなります。ただ、これまであまりお花に触れてこなかった方もいることでしょう。

ここでは、アジサイの切花を使った、初心者の方むけの楽しみ方をご紹介します。形や正解にとらわれず「お花のある暮らしってなんとなくいいな」位に思えればまずはそれで良いのではないでしょうか。

難しく捉えず、気軽に挑戦してみましょう。

 

一本だけを飾ってみる

 

まずは簡単に切花の一本だけを飾ってみましょう。花瓶でなくても、ガラスコップや陶器の器などにも飾れます。

 

アジサイは花が大きいので1輪だけでも存在感があります。花が大きくて枝分かれしているものは口の広い安定感のある器がおすすめ。茎を短くして口の広い和の器や、バスケットなどに活けてもいいですね。花の重みで頭が下がりやすいので、茎の長さに迷ったら花の部分を花瓶の縁に乗せられる長さにするという手もあります。最初は茎を長めにして高さのある花瓶で楽しみ、水揚げのために少しずつ短くしていく中で、器を変えて楽しんでもいいですね。

 

花が小さめのものなら、お好きな小ぶりの一輪挿しに活けても。コロンと丸みのある花が可愛らしく、コンパクトなのでどんな場所にも手軽に飾れます。

 

 

脇役と組み合わせてみる

1本だけのアジサイも潔くて良いですが、他の花材との組み合わせも楽しんでみましょう。脇役があることで、アジサイがグッと魅力的になります。

脇役には、枝物や葉物、小花などがおすすめです。色の濃い花よりも、アジサイの淡い色合いを引き立てる白や淡い色の花がよく似合います。

枝物や葉物はお花屋さんにこの時期に並ぶものから選んでもいいですし、お庭からその時その時に緑の美しいものを採ってきても。

どんなものを組み合わせたらいいか分からないという場合は、花屋さんに聞いてみるのが確実。おすすめの組み合わせを提案してもらえます。

脇役の花が決まったら、まずは主役の紫陽花を器にさし、次にバランスを見ながら脇役を加えていきましょう。

 

利久草、アルケミラモリス

 

ユーカリ、スモークツリー

 

 

スワッグにしてみる

花瓶を持っていない…という場合にはスワッグにするという手もあります。ざっくりと束ねるだけで、存在感があっておしゃれなインテリアに。

間延びした広い壁に、窓辺に、キッチンに、どんなところにも吊るすだけで手軽に飾れ、空間のアクセントになってくれます。花瓶のように毎日水を替える必要もないので、手軽で取り入れやすいですね。

 

スワッグにする際にこだわりたいのは、何でスワッグを束ねるかということ。何の素材を使うかで印象もガラッと変わりますので、インテリアに合った素材選びを。麻ひもならナチュラルな雰囲気を、リボンならお気に入りのリボンの存在感を楽しめます。他にもリネンの切れ端でラフに束ねたり、ロープでタフな印象に仕上げても。

 

 

長く楽しむために、水揚げしよう

アジサイは水が下がりやすいので、飾る前や花がぐったりとしてきたタイミングで水揚げをしましょう。

茎をカッターなどで斜めにカットして中の綿を取り出し、葉が上を向くように新聞紙で少しきつめに花と葉をキュッと包み、バケツなどに張った深い水に2時間ほどつけておくと水が上がってシャキッとしてきます。

 

 

 

以上、アジサイの基本情報と簡単な楽しみ方をご紹介しました。

玄関やダイニングテーブル、お手洗いなど「ここにお花があるといいな」と思うところに好きに飾って楽しみましょう。簡単に初夏の爽やかさを演出できます。

暮らしに潤いを与えてくれる季節の花。気軽に取り入れて暮らしをちょっぴり豊かにしてみませんか?

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